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ゆとりですがなにか インターナショナルのせっのレビュー・感想・評価

4.0

今の時代のパフェ。

ゆとり世代の正和・まりぶ・山路3人が、時代の波に押しよされながらも変わらずにジタバタする話。

ポスターにも書かれまくってるリモートワーク、多様性、SDGsなどなど2023年今起きてることをとにかく盛り込みまくってる映画。とにかく全部盛り込んでるからとっ散らかってるようにも見えるし多少不必要に思える所もあるけど、元々「ゆとりですがなにか」自体ゆとり世代という1つの時代的なものからできたドラマだから、2023年はこういう時代だったと記録になって良いと思う。

ふざけまくってるように見えながら、かつてゆとり世代の若者だった人達がいつの間にか時代に追いつけなくなりそうになっていたり、生意気だった若者が少し丸くなりそこそこ社会に馴染んでいることが悲しかった。特に山路が酔っ払いながら話す妄想話で、こっちを序盤から突き落としてくるのが恐ろしい(笑)

山路が悪いやつじゃないのは充分知ってるけど、何の罪悪感もなく話していることが怖い。かなり歳下の教育実習生をそういう目で見てしまったとしても、それを飲みの席でネタにされるのは、気持ち悪い。こうやって数年後自分も、自分でも気づかないうちに時代遅れおばさんになってるのが怖い。

そして、ジタバタしてるゆとり世代と違ってZ世代の優秀さよ。確かに私よりちょい下の子達って皆真面目で優秀なんだよね。本来あるべき姿ではあるけど、面白みがない。あぁこう感じてしまうことがもう時代遅れの始まりなのかも知れない(笑)
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