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ゆとりですがなにか インターナショナルのmsyのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ゆとり、さとり、Z世代、のその次の、山路のクラスの子たち、良かったわぁ。先生の言うことを受け止める素直さ、それを自分用にカスタマイズできる賢さを小4にして既にお待ちとは…きっと先人たちの作った土壌で大事に育てられたからだと思う…未来は明るいね…先人たちも傷だらけになりながら頑張ってる甲斐があるよ…モンペもモンペなりに多分…とさえ思ってしまう温かい映画だった。

昔の山岸のようにマイナス面が誇張されてるのに役者さんたちの力でどのキャラもバカ明るくて好きになる。この映画版結構長回し多かった気がする、ワンカットであの掛け合いのテンポとか面白さ、ほんと役者さんたちの仕事すごいなって思った。
あとシンプルにセリフのセンス「バールのようなもの、いやバールそのもの」とか頭から血流しながらそこにこだわるマーチンにわろた〜ハングオーバーも私もすぐ思い出せなかった、絶対クリフハンガーではない笑笑

あとマーチン本人からじゃなくて他人からアイラブマイワイフって伝え聞きたかったって言う茜ちゃんもね、さっきまでシャドウボクシングしてたのに。帰り道はアイラブマイハズバンド〜!ってなっててね、気持ちの乱高下がめちゃくちゃ分かるんよね…やっぱり安藤サクラいいわぁ、見てる人の半歩先に気持ち持っていってくれる。そんで最後まで引っ張ってくれる。コーンフレーク「で」いいよ、も、そこにイラっとするの、やっぱり言わなきゃ一生そのままやもんね…けどなかなか言えないんよね…ドラマの時佐倉悦子が「山路先生にはここまで言わなきゃ伝わらないんです!」って叫んでた時があったけどほんとそうで…一緒にイラっとして一緒に解決してくれるみたいな茜ちゃん、ありがとう…茜ちゃん演じてくれた安藤サクラありがとう……

あと柳楽優弥もすごくて、マリブは元神童も納得の有能さ、坂間家への貢献が半端なかった。マリブをこの世に送り出してくれた麻生さんもほんとにね、おじさんの理想的な姿やなって思う。自分語りはマリブへの反省ぐらいで、あとは一切有益な話しないし、ゆとりたちのジタバタ受け流すところほんと好き。

ドラマの時食中毒出してたお弁当やのおじさんも、考えとか言葉遣いとかが、あの世代だとギリセーフかなあっていうリアルさとかわいげがあった。彼はこれから伸び代あると思う!(タクシーにお姉さんを連れ込もうとしてたセクハラじじいは伸び代なし、ああいった方々はこれから成敗されますし滅びますね)

一応ハイライトとして「ゆとりゼロ」の完成とそのプレゼンのすごさ(一旦土下座までする)があって、坂間酒造優秀すぎるやん!ってなった。

令和の今にブラッシュアップされて諸々詰め込んで忙しい部分もあるけどいい映画化だった。岡田将生は座長として最高!ドライブマイカーでも1人ずば抜けて上手かったしシリアスもコメディもできるのほんとにすごい。
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