トールキン

ゆとりですがなにか インターナショナルのトールキンのレビュー・感想・評価

4.2
2016年4月〜6月のクールに放送していたドラマの劇場版。当時めちゃくちゃハマって見てたので7年の時を経て映画化を知った時はマジでびっくりした。
冒頭からもう笑わせてもらい最初から最後までずーっと面白おかしくてニヤニヤが止まらなかった。 そしてOPの主題歌に心鷲掴みにされる。これまた歌詞やメロディがめちゃくちゃカッコいいんだよね。

7年ぶりに見るキャストの面々。うわぁ久しぶりだ〜笑笑って感じになってメインキャラから脇役に至るまで、一人一人全員が個性豊かで魅力的で強烈なキャラで妙な懐かしさを覚えてさらに愛おしい。
岡田将生演じる坂間正和は良い意味で情緒が爆発しているようなキャラがとにかくおかしかったし、安藤サクラは先日見た「バッドランズ」との役柄が真逆過ぎて役者としての凄みを改めて感じさせられたし、個人的に今回のMVPは木南晴夏でした。

働き方改革、コロナ禍、コンプライアンス、時代が求める多様性などそれらにとらわれ過ぎて誰もが生きにくい世の中になっているのかもしれない。時代に合わせた生き方というのは必要かもしれないけれど、皆んなが皆んな周りや世の中に合わせて、流されてそれによって人本来の人間性やその人らしさなどというものは失われてはいけない気がする。あえて言うなら良い意味でアップデートしていかないとな、ってことか。現実での社会問題や時事ネタなども多少盛り込まれてたから一層そう感じた。コメディ全開のこの作品でふとそんなことを感じさせられた気がする。
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