月見

ゆとりですがなにか インターナショナルの月見のレビュー・感想・評価

4.0
面白かったー
映画館で笑いがこぼれてしまう。
クドカンファンは観た方がいい。

終始ふざけながら多様化社会とか現代の日本人が直面する社会問題を巧いことテーマに織り混ぜていて、それでいて重みを感じさせないのは流石クドカン。あっという間の二時間だった。

木南さんの韓国人が話す日本語の演技めちゃうま。完全に韓国人に見えた。タクシーの件は泣けた。
ゆとりモンスター山岸、好きだなぁ。出て来ただけで笑ってしまう。
坂間も山路もまりぶも役がハマってる。

ゆとり世代が終わってZ世代になって、あの頃『これだからゆとりは。』と言われた世代が上司になっていて『これだからZ世代は』となっている。
さらに上の自分の世代からしたらなんのこっちゃなんだけど、自分達の時だってもっと上の世代からは『これだから今時の若者は』って言われていたんだよな。

これって日本がどんどんダメになっていっている訳ではなくて、むしろ良くなっていることも多くて。
上の世代が価値観の変化を受け入れきれてないってことなんだろうとか思ったりして、終始笑いながらも帰り道は意外に色々考えさせられた。

世代による価値観の変化って恐いけど、変わっちゃいけない部分と受け入れる部分を選別してジャッジするのが上の世代の役割なのかもね。受け入れ完全拒否の奴から順に時代に置いていかれ只の古い人間として終っていく。そうはなりたくないな。

最後は『つづく』となっていた。これは制作側の願いか、また映画やるのか?もしかしてドラマ新シーズンとか?
やって欲しいなー
月見

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