パンプキンローラー

ゆとりですがなにか インターナショナルのパンプキンローラーのレビュー・感想・評価

3.0
7年前、TVドラマとして大いに話題を呼んだ「ゆとりですがなにか」の続編映画です。
登場人物がそのまま7年の時を経て登場します。

変化の早い今の時代に、7年という歳月は長いですねえ。
小学校に外国人転入生がいたり、ネット配信とか、外国人とのシェアハウスとか、今どきの世相が反映されているものの、全体にどことなく今っぽくない感じがするんですよね。
でも、そういうどこか垢抜けない雰囲気がこのシリーズの魅力でもあるのかも知れませんが。

本作のベスト演技賞はなんと言っても居酒屋チェーンの韓国人チーフ、チェ・シネ役の木南晴夏さんだと思います。
木南さんは「勇者ヨシヒコ」シリーズの時から、変わらずコメディエンヌなんだなあ、と再認識。
TVドラマ「ブラッシュアップライフ」「セクシー田中さん」でも魅せてくれていますね。
韓国語と中国語と日本語ごっちゃのセリフは完璧だし、女性差別に抵抗するシリアスかつ熱い思いを持った人物を好演していました。

それから、坂間酒蔵の杜氏、服部役の吉原光夫さんがいい味出してました。ストイックで渋い演技が良かったです。

個人的には仲野太賀さん演じる山岸の出番がもっと多いと良かったな、と思います。今回の山岸は意外とおとなしかったですね。

面白く観られるし、別に悪くはないんですけど、こういうノリの作品は映画館でなく家でテレビで観られればそれで十分な感じがしました。
インターナショナルになって製作費がかかった分、回収が必要だから映画にしたんですかね?
まだ続編ありそうな?