少年、機関車に乗る 2Kレストア版の裕次郎のレビュー・感想・評価

昔からよくタイトル聞いたが鑑賞してなかった。なんとなく、キアロスタミの二番煎じっぽいと雑な印象で決めつけていた。

冒頭で主役の兄弟を描写するリアリズムこそキアロに通じるものがあるが、汽車の旅が始まった瞬間、観客ごと汽車で運んでいくような映画のダイナミズムがフルスケール展開。

蓮實重彦のいう映画の運動とはこういうことかと納得するのだった。