バフティヤル・フドイナザーロフ監督の映画を初めてみた。1965年にタジキスタン共和国に生まれ、ロシアの国立映画学校で学び、6本の長編映画を残して2015年に49歳で亡くなる。遺した作品はヴェネツィア…
>>続きを読む内戦時の恋愛というメロドラマをネオレアリズモではなくファンタジーとして撮ること。
ロープウェイという装置が見せる特権的な働きは男女を世界そのものから隔絶し、二人が小さな浮遊空間にて心身共に接近してい…
フドイナザーロフ監督の作品
『少年、機関車に乗る』は爆睡してしまったのでこちらでリベンジ。
こっちのが好きですね。
内戦中のタジキスタン。街で出会った若い男女がロープウェイで繋がれていく…
帰還を懇願されるダレル・マジダフとやたらと追放の憂き目に遭うパウリーナ・ガルヴェスのゴンドラ内での愛撫を捉えた俯瞰ショットが素晴らしい。強制移動を拒み続けた男女が真に通じ合った瞬間、ゴンドラは動き出…
>>続きを読むフドイナザーロフ特集で『コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って』を観た。
ゴンドラが幾度も行ったりきたりするように、近づいたり離れたりやっぱり近づいたりな関係。
どんなに世界が苦境であっても…
乗り物映画は多々あれどロープウェイ映画なんて初めて観た タジキスタンが旧ソ連統治下なためほとんどのひとがロシア語を話せること、この映画を撮られた93年内戦が首都ドゥシャンベまで及び、その絶え間なく響…
>>続きを読むそこら中で乾いた銃声が鳴り響き、賭博をしていれば川に死体が流れてくるような世界線の中、ロープウェイは男女の逃避行の住処として貸し出され、当の女はこのうざったらしい世界に真っ向から中指を立ててみせる逞…
>>続きを読む賭博しか娯楽がなさそうな環境で、借金のカタに取られた娘と、彼女に一目惚れした男の物語。
殺風景な農村部にある黄色とピンクのゴンドラ。30年前に撮影された作品ですが、今もまだこの風景は残されているの…