いんしょーと

コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って 4Kレストア版のいんしょーとのレビュー・感想・評価

3.8
初めてのタジキスタン映画。旧ソ連解体後に独立するも、その後内戦が始まる。そんな折に撮られた映画とのことを後から知る。
すぐ後ろに絶えず銃声爆竹の音が響いているけれど、彼らには日常だし、なぜか? 牧歌的に生きているようにも見える。賭博で娘をカタにしてしまう父にだけ張り詰めた雰囲気。その理由は後に分かるけれど、(申し訳なくも)そこは重要でない。
再会した時に踊る親子のダンスシーン、その影がうつる壁。最後の車と自転車の追いかけっこ。あれ、同じ場所をくるくる回ってたけど、途中で逸れる道もないから入口で待ってれば良いのに、ちゃんと追いかけるところとか、可愛い。

でもやっぱり一番はロープウェイの中での恋だなぁ、この世に2人だけに感じるけれど、開放的で一段高く浮遊感のある場所。
良作でした。