クラブゼロを配信している動画配信サービス

『クラブゼロ』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

クラブゼロ
動画配信は2024年5月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

クラブゼロが配信されているサービス一覧

『クラブゼロ』が配信されているサービスは見つかりませんでした。

クラブゼロが配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
クランクイン!ビデオ
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
スターチャンネルEX
みるアジア
WOWOWオンデマンド

『クラブゼロ』に投稿された感想・評価

[風刺というフォーマットで遊びたいだけでは] 30点

2023年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。存在すら忘れていた前作『リトル・ジョー』に続いてコンペ入りとなったが、やはり流石は木を見て森を見ない映画監督界の代表ということで、今回も詰めが甘すぎる。上映前メッセージの時点で、ほぼ結末までしっかり喋ってたので不安になったが、的中してしまった。物語はボーディングスクールに一人の新任教師がやって来るところから始まる。彼女の名前はノヴァク、担当は栄養学だ。ある生徒の親が見つけてきた怪しげな人物だが、校長は全く問題ないと言い切っている。彼女のクラスに参加したのは環境問題に関心がある、痩せたい、自制心を身に付けたい、奨学金対策など様々だったが、そんな彼らに投げかけたのは"意識的摂食"なる食事法だった。食べる前に深呼吸して食品に向き合う、というめちゃくちゃ怪しい食事法だが、試した生徒は実際に食事量が減って疲れも減りました!と報告、すると今度はオートファジーの意識的起動とか言い始めるが、生徒たちは疑問も持たずに挑戦し過激化していく。まず奇妙なのは、このノヴァクが生徒たちを洗脳して何がしたいのか全く分からないのだ。それが不穏さに繋がるならまだしも、映画自体の大きな目標が抜け落ちてるだけ、目先の皮肉や批判(スピ療法への皮肉とか)に終始しているだけなのだ。しかも、彼女は劇中一度も食事を摂らない。彼女がハリボテであることを指摘するなら、彼女の食事シーンを入れれば一発で証明できるのに、それを入れないことで、逆に彼女はそれで成功しているかのようにも見えてしまう。それにしては、座禅組んで信仰対象に祈ったり、校長への洗脳に失敗してビビったり、超越的な存在ではないと明示されているので、軸がブレブレ。

全寮制とはいえ週末にはほとんどの生徒が家に帰るため、徐々に食事を摂らなくなっていく子供たちを親は間近に見ているわけだが、特に行動は起こさない。一人だけシングルマザーのベン母が校長に質問しに行くが、言いくるめられてしまい、それ以降は消極的傍観に回ってしまう。こちらもまた、子供への無関心とかそういう批評用語を具現化しただけに過ぎず、監督のほうが映画に無関心なのでは?と思えるほど中身がない。結局は拒食症とか子供に無関心な親とか消費主義とか風刺する中身にすら興味がなくて、風刺というフォーマットで遊びたいだけ。そういう意味ではクリエイターに向いてなくて批評家向きだと思う。まぁそんな単語ばかり使って中身のない批評書かれてもそれはそれで仕方ないのだが。

とはいえ、"木は見て"いるので、ラストシーンで「最後の晩餐」の構図を引用したり、前作でも使っていた三味線やズームショットを使用したりなど細部へのこだわりはあり、洗脳とボディホラーを結びつける着眼点も良いと思う。って前作でも言った気がする。成長してないんすね。
ヨーテボリ映画祭にて。

「リトルジョー」「ルルドの泉で」ジェシカ・ハウスナー監督 x ミア・ワシコウスカ主演。
雰囲気ふんわり風刺スリラー。

エリート寄宿舎でくりひろげられる意識的摂食・SDGsの教育。極端すぎると危険だよというやつ。
クレイジーと言われても無理ない。まるでカルト集団😵😵

食事に関する意識を共有、生徒はダイエットからSDGsや過剰消費まで様々な考えを持っているが、そこにミア・ワシコウスカ演じる一見熱心なノヴァク先生は「食事を減らすことが未来へ繋がる、全てにとって良い」旨を刷り込む。

こうなったら親たちクレーム入れてくるの当然。そんな思想はバカげてるということすらわからなくなっていく生徒たち。当然摂食障害や栄養失調になるだろうし、下手すれば死ぬ危険だってある。

この生徒たちはどうなるのか、ノヴァク先生の思想はいつになったら否定されるのか、親も親で責任の擦り付けあいやってる場合じゃない、みんな早く目が覚めてくれと思いながら見ていた。

いくらなんでもゲロを食べるシーンは想像しただけで気持ち悪くなってもらいゲロしそうだった。

なんとなく想像していた方向へ進むが、ラストが皮肉といえば皮肉かも。
風刺コメディスリラーかな。

コメント欄にメモあり👇
だいぶ尖ってて挑戦的。
批判と皮肉と警告に満ち満ちてる。
激しすぎる中受にのめり込む保護者にも是非見てほしいと思う。

経済的な余裕を持て余し、子供を"優秀"にするためにその全てを賭けながらも中身を直視しようとせず、肝心の"投資商品"を理解しない親、

己の美の基準を保ちたいがために子供の前で自分の食べ物を犬に回すばかりか、子供が自分の基準を超えようとすると競い合うように絶食する親、

"難しい子供"とレッテルを貼って子供を全寮制に送り込み、人任せな親、、
と主に現代に存在するであろう親達へ厳しい眼差しが向けられている。

しかしこの作品はただの親の批判にとどまらず経験が少なく脆い若者もよく描いている。
集団心理もあいまっていとも簡単に過激な手段に落ちてゆく彼らのさまは、ニュースで見たようなカルト教や急進的すぎる団体にのめり込む現実の若者達だ。

典型的なリッチ親達からは状況が異なるベンの親に関しては正直心が痛かったし、泣いていたのも彼女だけだった。
けれど受験戦争やエリート信仰主義の中で子供をただの兵士に作り上げていたり、また一人で育てるが故に無意識に子供に期待を負わせすぎてしまっている状況もまた事実だろう。
他の親と違って一般市民(といっても家はなかなか綺麗だが)であるゆえのプライドだったり、歯痒さを子供に引き継がせてるところもあると思う。
でも唯一子供をおかしい環境から脱出させようとしていた人間が金持ちでもエリートでも無いという構造は興味深かった。
ある種失うものがない者は怖くないというのもあるかもしれないし、色んな環境に合わせて生きてきた者の強さともいうべきだろうか。

こんなん即精神科案件なのに、こんだけ大人がいてもその発想に辿り着かないのも滑稽というか無情というか。

ちなみに主演のミアが欧米系のイっちゃってる人特有の顔してるのも妙に信憑性あってよかった笑