後発の方が先にDVD化という、何とも分からないリリースのタイミングだが、この前者の方が出来は断然よく、3人の男たちのドラマがしっかりと練られている。
不正取引を監視・盗聴している3人の刑事。
それぞれ私生活に問題を抱えており、偶然聴いたインサイダー情報を自分の私腹のために利用する。
大体こういう悪事に手を染めた場合の結末は予想がつく。
しかしそれでも切羽詰まった男たちの心情が手に取るように分かり、その後という形で決着をつけるやり方は余韻を感じさせて上手い。
特にラウ・チンワンとルイス・クーの二人は印象に残る役柄だった。