おかちゃん

リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシングのおかちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

Little Richradのドキュ映画。もしあなたが、 POP Musicに少しでも興味があるなら、一度は見ておいた方がいいかもしれない。彼は既に亡くなっているので、既出映像を中心に(とはいえ彼はマス露出が多いので様々な姿が見られるが)構成され、彼を敬愛する人々のインタビューを挟み功績と意義を称える。


【功績】
①第1は、Rock'n&Roll=Sex結びつけた役割。映画でも触れられるが、彼によってGospel(特にPentecostes派)と彼の内なるRace Music解釈が彼独特のperformanceとなり、更には Elvis➡️Pat Booneと音楽が社会に与える影響を語られる。これは哲学的に解釈するなら、宗教的影響による禁欲的道徳観拘束からの解放といってよい。'50年代中盤・アメリカを中心とする中産階級の裕福感は、ティーンエイジャーを代表にその欲求をSEXに求める。それは同時に「生きている証」の確認でもあった。この辺りは、Rock音楽批評にはいつも登場する説明ではあるが、映像と共に見せられると彼の存在は抜きん出ている事を再確認した。
想像してご覧なさい❗️Elvis やBeatles を聴いて何人もの女の子(敢えてこの言葉を使う)が、○禁したという‼️
この現象は、様々な本や有名人が公演を同席して👀‼️現象を語っている。
②次にクイアという存在。この事が更に「性の解放」者の役割を担い、社会に於ける性的露出の抵抗感を崩した。Soul の業界には多い(S, Robinson等)と聞くが彼もそうだった。此でM,Jaggerが度々化粧してるのも頷ける。
そして、現在の家庭で観るバラエティ番組のおネエ「お黙り❗」は、ここから来てるのか!
①と②を切っ掛けにタブーへの挑戦者としてティーンエイジャーに認知され、英雄となっていく。その姿勢が白人のRock'n&Rollerに更に指示され世界的な音楽になっていく。
ただ、彼は音楽の影響力や或いはゲイである事の功罪を理解してるので、人生の間に何度か教会との間を行き来する。
この辺りも、以前から理解難しかったが、なんとなく受け入れた。
同時にそして…
③芸能界あるあるだが、自身のパフォーマンスを、金銭的マネジメント出来たかどうか?で晩年の社会的認知度に差が出てくる。
④音楽的貢献度は既に①で触れたが、もう少し具体的に突っ込むと 彼の右手の高音3連打はIke Turnerのplayから影響されたそうだ。確かに左はブギを刻み、右は鍵盤を走らせると高音3or6連打で煽る。もっと言えば、この連符はRock Guitarの早弾き3連符に転化して行く。
まさに、現代のROCK Soundの魅力そのものだ。それを彼が発見したのだ❗
(もっとも、彼もBlack Musicの功績の上である事は、十分理解しているが。)

しかし、このドキュ作品で彼のオリジネーター&開拓者の苦労と評価も更に増すことだろう。R.I.P …合掌