ニャントラ

リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシングのニャントラのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

・岡村ちゃんの激推しで鑑賞。レイ・チャールズやジェームス・ブラウンは知ってるのにリトル・リチャードは聴いたことがなかった。と思ったら、知らなかっただけで聴いたことある曲ばっかり!最高にアガる曲だらけ。Queenみたいに映画館でライブが観てみたいなあと思った。
・「黒人のゲイで麻薬中毒、神はそんな俺を救ってくれるのか?」。教会やキリスト教と距離の近い環境で過ごしてきた彼にとっては、その苦悩、二面性みたいなところでずっと悩んでいたんだろうなあと思った。
・「クィア性を出せば出すほど白人に受け入れられる」、その感覚はわかるな〜と思った。学校とかでも、変人すぎるやつは逆に好かれる(ある種カーストから外れる)みたいなところあるよね。
・彼のカバーや真似をした白人アーティストたちは彼にリスペクトを持っていた人たちばかりだったと思うけど、ビジネスとしてやっていた人たちが悪徳だったんだろうなあと思った(印税の話然り)。最終的に賞を貰って涙するリトル・リチャードが切なかった。ショービズ界ってほんとなんだかな〜と思うところあるよね💧パフォーマーは存在も権利もちゃんと守られてほしい。
・最近「細野ゼミ」という、音楽ナタリーで細野晴臣がやっていた連載を読んでいて、「僕たちはロック世代。ロックンロール世代はムッシュかまやつとかもう少し前の世代」みたいなことを言っていて、「そうか、ロックとロックンロールは違うんだなあ」と思った。自分が音楽好きになった入り口にはTHE BAWDIESがいたんだけど、好きになった時には彼らの源流にはあまり興味を持てなくて。でもこれを観て、本人たちもそういう旨は発言してた覚えがあるけど「ああ、この辺が源流なんだ!」と、その良さも含めて理解できたというか。
ていうか、ロックンロールド直球みたいな人たちだけじゃなく、現代の音楽人のありとあらゆるところに、リトル・リチャードが遺した音楽やパフォーマンスの功績が息づいていると思う。そう考えると本当にすごいことだし、音楽好きな人色んな人に観てほしいなあって思った!
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