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リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシングのISHIPのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ロックミュージック、ロックンロールという音楽のことが好きだ。ずっとそうなのだけど、僕は勝手にロックミュージック、ロックンロールを知ったつもりになっていた。リトル・リチャードはトゥッティフルッティ、のっぽのサリーなど知ってはいたものの、彼がクィアであることや、エルヴィス・プレスリーら白人のミュージシャンが彼の曲をカバーしてヒットを飛ばしていたことなど全く知らなかった。シスター・ロゼッタ・サープという女性ギタリストの存在も知ることが出来た。この映画を観るような人達には常識だったのかもしれない。でも、僕はこの映画を見た事で、リトル・リチャードという人がどんな人なのか大まかに知ることが出来たし、ロックンロールという音楽への解像度が上がったように感じている。ロックンロールは、反抗や反逆の音楽ではない。社会の枠組みからどうしても外れてしまう人たちが生み出した、ただひとつの居場所。それがわかった気がした。
ロックンロールが好きだと思っているならば、今すぐに映画館に行ってくれ。
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