taka

リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシングのtakaのレビュー・感想・評価

4.0
先駆者達にはマジリスペクト!
彼のこと殆ど知りませんでした
あまりにジェットコースターな振り幅の人生におったまげ

ロックの産みの親の一人ということぐらいの認識でいたが、改めて聴くトゥッティ・フルッティのカッコ良さにやられる
更に元の歌詞の強烈さにもビビる笑

何から何まで規格外のリチャードは革新的ミュージシャン(シスター・ローゼタ・サープ、めちゃカッコイイ!)らを吸収し増幅、あるきっかけで開放し爆発的ヒットへ
自らを解き放ったからこその結果なのだけど、その後一筋縄ではいかなかったのは"彼"だからこそと"その時代"だったからなのだろう
その後、布教する程キリスト教に傾倒したのは満たされない愛ゆえと思うが、一番輝いていた"ロックの伝道師"としてずっと突っ走ってほしかった

もう一つは性の伝道師としての側面
ゲイを隠さないオープンな姿勢は当時としてはかなり勇気が必要だったろうし多くの人を救ったかもしれない

そしてやはり黒人である彼にとってその時代の人種差別による障壁はあまりにも大きかった
中でもあからさまなホワイトウォッシュには唖然
いくら印税が入るとはいえ手柄を横取りされる悔しさは相当だろう
エルヴィスもロックの始祖の一人だが、「彼は曲を作ったわけではない」というリチャードの言葉が全てで、後年になってついに報われるがやっと時代が追いついたにしても遅すぎた


映画で名が出た、バッドブレインズ、リヴィングカラー、フィッシュボーンを特別扱いしていた自分も反省
寧ろ自然で当たり前
特にメタルは白人の民族音楽と言われるくらい黒いグルーヴが薄れているけれど、ロックのルーツは黒人であることを忘れてはならない
taka

taka