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リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシングのTONGのレビュー・感想・評価

4.8
すんごくよかった!!!!!
リトル・リチャード大好きー!さいこー!から、リトル・リチャード超超超大好き〜っ!ぎゃー!!!にさせてくれる映画だった。

スーパーゴージャスで可愛くてハンサムで美しくてパワフルでチャーミングで音楽の才能に溢れててどこを切り取っても魅力的で好きしかない。同じく私が超超大好きな映画監督のジョン・ウォーターズがいきなり「リトル・リチャード超超大好き!」と子供みたい言ってたのも含めてホクホクホクホク。ヒゲをトリビュートしているエピソードも素敵すぎたし、SGをかき鳴らすシスター・ローゼタ・サープをはじめとしたロックンロールのレジェンドたちの映像も分かりやすくドキドキした。あとなんかたまに差し込まれてるアース・ウインド&ファイアの変なデザインのジャケットみたいな映像がもオモロくて謎で良かった。

しかし、その圧倒的な華やかさの裏側で、ドデカい鉄球みたいな矛盾を抱え、神と道化の間を行ったり来たりするあからさまな葛藤がまったくもってもの凄く人間で、私はずっと祈るような気持ちでそれを観ていた。
ロックンロールのキングとしてのプライドを捨てずに、愛を信じ続ける姿は涙なしでは見れないドラマ。フェスでのジャニスのあとのシーンは何度思い出しても涙が出る。ハンカチ持ってたのにTシャツの襟ぐりビショビショになった。

1人で来て観てらした私の右隣りの席の70才前後と思しき女性が、私と同じタイミングでハンカチ片手に度々啜り泣きされており、1人で家で観るのの10倍グッときた。帰りに思わず話しかけようかと思ったがやめておいた。シラフだったのでギリ思いとどまった。お茶したかった。
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