ポスターを見ただけで惹かれて絶対に見ようと思った。
主人公は17歳のリュカ(リュカって名前映画でよく見るけど結構主流な名前なのかな)父親の死をきっかけに、リュカの心がモロモロと崩れていくのが綺麗に表現されていた。
高校生って無理して明るく取り繕ったり、無性に心がかき乱されたりただでさえ心が忙しいのに、愛する家族を失ったらまともでいられないよね。
「不幸を理由にするな」と兄のカンタンが言ったけど、正直言い訳にくらいさせてほしい。
パリの街の刺激的な所に心と体を預けられてたんだろうな。日常にもどるほうがきつい。
黒人のリリオが淡いピンク色のセーターを着てて、それがとんでもなく似合ってて、やっぱり黒人って強いイメージがあったけど、こんなに優しさが似合うんだなと衝撃だった。監督の色使いが上手だったな。
最後のシーンまで心配しちゃう。そんな脆さのある映画だった。