ねまる

ドラキュラ/デメテル号最期の航海のねまるのレビュー・感想・評価

3.6
ドラキュラといえば伯爵のイメージだったので、ドラキュラが伯爵の姿をして、ロンドンを恐怖に陥れる前、船で眠りから覚める怪物の姿にびっくり。

ホラーというよりはモンスターパニック映画なので、思ったよりグロくなくてよかった。
その分、明るいルーマニアのシーンですら感じる不穏さや、視覚から消える不気味さはちゃんとある。船の中で逃げる場所がないという絶望もね。
画面がかなり暗いので、暗い場所で観るのがオススメかな。

トビー役の子どこかで観たと思ったら、カモンカモンのウディ・ノーマンだね。船の乗組員たちには一人一人はあまり描かれないのだけど、愛らしいトビーがいることで、結末が分かっていても、彼らの安らかな航海を望んでしまう。
同時に、子供や犬に対しても容赦ない悲劇に、怪物としての恐ろしさも感じさせるんだけどね。

ホラーアイコンの1人でもあるドラキュラには、今作デメテル号の描写が含まれる有名な原作があることを知ったので、是非ブラム・ストーカーの原作も読んでみたいと思った。
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