ちゃる

愛にイナズマのちゃるのネタバレレビュー・内容・結末

愛にイナズマ(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

渋谷ヒューマントラストシネマでの試写会にて。

世の中に一定数いる嫌な人たちとチャーミングな登場人物たちが出てくる作品。

誠一の恐竜オタクはめっちゃ面白かったし正夫の空気の読めない唐突な発言は全部おもしろいし、雄二のあの感じも(言葉にできない)家族全員が全部全部かわいくて愛おしくて面白くて、もうほんとたくさん笑った!!
劇中に観客の多くの人が笑っててそれにもつられてたくさん笑って最高でした。!!!😌

正夫のキスしました…ニヤニヤのとこ好きすぎた。笑
清一も最初は嫌な感じがする兄だなぁと思わせといて後半では恐竜オタクな一面や実は長男として誰よりも兄弟のことを思いやっているほんとに愛しいやつだった。雄二も口数が多いわけではないが、存在感が好き。

キャストが実力派揃いで本当に豪華。
個人的に演技が好きな若葉くんが出てると知ってキャストを見たら、今まで見た大好きな作品たちに出演してた松岡茉優ちゃんや池松壮亮くん、そして窪田くんや仲野太賀さんや佐藤浩一さんなど観た後もその期待を裏切らないメンツでした。

笑いもありつつ、アフターコロナの世界が設定ということで、日本が抱える問題やところどころに描かれていて苦しくなるところもあり、いろいろと考えさせられる。

この作品のテーマに合っているかわからないけれど観ていて考えたこともここに書いとこうかな。
正しさって、正義って、一体なんだろう、?
私自身、普段から生きていて定期的にモヤモヤと浮かぶこの疑問。

弱者がどうしようもない状況になった時、彼らはどうするべきなのだろう。何を言ってもどうしようもない時、例えば怒りで思わず暴力をふるうと状況は一転。弱者は悪者として責められてしまう、では彼らの気持ちはどうすれば報われるのだろう、、、?
花子や正夫、誠一、そして劇中では海鮮料理屋の主人の娘の仇で逮捕されてしまった過去を持つ治の姿を観ていてそんな気持ちになった。
ちゃる

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