2023年408本目
口コミが良いので気になって見てきた。
『舟を編む』が有名な石井裕也監督作
長年の夢だった映画監督デビュー目前で全てを奪われてしまった花子が、空気の読めない男・正夫と運命的な出会いを果たし、長年音信不通だったどうしようもない家族の元へと訪れることになる。
喜怒哀楽の全てが詰まった映画
アフターコロナの時代を舞台にしており、色々と話題になったアベノマスクが重要なアイテムとして登場する。
騙されて自分の夢を奪われてしまった花子があまりに可哀想で、無責任なプロデューサーとセクハラ助監督にめちゃくちゃ腹が立つと共に、「理不尽」な出来事がコロナ禍の社会でたくさん起こっていたことが思い出される。
コメディ映画なので重いシーンばかりではなく、随所にクスクス笑える場面があり、花子と正夫がバーで嘘みたいに良い雰囲気になるシーンや花子の家族が暴言を浴びせ合うシーンは特に笑った。
演技派の俳優さんが多数出演しているので、最後まで退屈することなく楽しめました。
終盤の佐藤浩一さんの笑顔にとても感動。
