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愛にイナズマのtkmのレビュー・感想・評価

愛にイナズマ(2023年製作の映画)
4.5
観たかった作品。予告編は観る機会がなかったので、映画監督の話、松岡茉優と窪田正孝のラブストーリー…というイメージを持ってたらちょっと違った!

特に後半は「家族の話」。前半とはガラッと様相が変わる。それでもカメラを回し映画を撮り続ける花子(松岡茉優)

久しぶりに揃った家族。
父と兄2人、末っ子の妹。実家では言葉遣いと態度が悪くなる花子がなんだかリアルでよかった。
柔らかい父(佐藤浩一)、長男(池松壮亮)、兄弟に「カルト」と呼ばれる聖職者の次男(若葉竜也)。絶妙!!
長男が上着を脱いだ時、そのまま変身するかと思ったぞ。

そして正夫(窪田正孝)。きっと変わってて社会のはみ出しものなんだけど、いつの間にかその家族の中にいても違和感ないのがすごいところ。ホントは「ボクサーだから強いのにね!」なんて思ったりした(『春に散る』)

あと、個人的には北村有起哉がちょっと出てきてテンション上がった。笑

コロナ禍で世界が変わってしまった。
おかしな事も沢山起こったし、何かが崩れてしまったり押し潰される人もいた。

マスクで口元を、本心を隠す。小道具…じゃないけど、そんな「小さいマスク」の効果が笑いにも皮肉にもなってたと思う。

消えた女から、消えない男へ。
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