感じたことを箇条書きで。
・全体的に勢いが良かった。
・みんな演技がすごかった。演技主体って感じがした。
・とくに主演2人がキャラがピッタリだった。他の人で想像できない。
・「赤はただ好きだから入れたい」みたいなことを、実際にセリフで言っちゃうのはおもしろかった。
・プロデューサーと助監督、めっちゃいやなやつ!こんなやつ今時さすがにいないだろって思っちゃったけど、「現にいた」ってことなんだろうな、と勝手な想像。
・バーでの、演じているあなたもあなたの一部として素敵です、みたいなセリフ、好き。
・バーのキスシーンのところ、非常に良かった。焦り方とかよかった。
・バーテンダーが気弱な感じなの珍しい。
・MEGUMIがお葬式のところで笑顔で迫ってくるの、怖すぎた。
・全てに理由を求めるのはおかしいっていうのはその通りだと思う。というか、理由ってある程度後付けなことが多い。後付けでもいいと思う。
・家族パートの演技合戦感すごい。
・家族と窪田正孝の絶妙な関係性もよかった。
・マスクつけて顔隠せば大丈夫って言って殴りに行くところ、人間は匿名性を持つと攻撃的になるというのが表れてると思った。軍隊とか、SNSでの攻撃とか。
・前半のマスク警察と化した中学生と、後半の詐欺師集団殴りに行く家族は対比になっていると感じた。ある視点から見ると、自分の正義を振りかざすやつに見えるし、別の視点から見ると勇気ある行動のようにも見える。
・父はよくないやつだなと思った。友達の娘が弄ばれた相手に復讐したいというのはわかるけど、殴られた側からしたら親の友達っていうよく知らんおじさんに殴られて目潰されるってやばい。事情もよく知らんだろうに。それで家庭で暴れて、家族バラバラになって、それを誇れっていうのはちょっと違うと思う。ヤンキーみたいな価値観。
・携帯ショップも、店員さんに怒ってもしょうがないだろって思った。
・居酒屋の詐欺グループのやつだって、殴りに行く以外にやり方はあるはず。あそこで殴りにいくのが良いとされてしまうと、身体が強いやつが勝ちみたいな世界観になる。殴ったところで多少スッキリするだけだし、いや逆に殴られるからスッキリもしないかもしれないし、詐欺グループが捕まるわけでもないからだれも助けてない。前半の、窪田正孝が殴られるっていう行為の方が誰かを助けることにつながってる。
・ただ、この映画は↑みたいなことを考えてないで、悪いもんは悪いんだからぶん殴れ!みたいなスタンスだし、それはそれで嫌いじゃないとこもある。悪いもんは悪いし、何も変わんないと分かってても抵抗する心は持ち続けるべき。
・コロナ対策に対する批判みたいなのがいっぱい入っていたのは、それを体現してる感あっていいと思った。プロデューサー批判みたいなのもきっとそうなんだろうなと思って、よい。
追記
チェーンソーマン読んでて、この映画なんとなくチェーンソーマンに似てるかもと思った。チェーンソーマンほどの勢い感じなかったけど、むかついたら殴れ!ってニュアンスはチェーンソーマンぽい。