全部で7つのチャプターで構成されている、ヒューマンドラマ。前半と後半で物語のテイストが変わってくる。前半は胸糞要素満載で、怒りが込み上げてきた。「今までは」とか「昔は」とか言って、従来のやり方を変えようとせずに新しいものを断固として受け入れない姿勢に対して、「若い芽を摘むんじゃねーよ、この老害野郎が！」って心底思った。パワハラチックな発言も癪に障ったな。まあ、自分が好きな物や好きな事に対して理由がなく、“ただ好きだから“で片付けてしまうのも良くないとは思うけど笑。そんな前半パートだが、打って変わって後半は「家族愛」をテーマに物語が進行していく。久々に家族が集まった時は「え、ここまで言う！？」って思うほど口喧嘩してたけど、お互いをどんどん知っていく中で、心がバラバラになった家族が一つになっていく過程が素晴らしい。窪田さんの演技も独特で癖になった。本作のような、ちょっと変わった空気の読めない役をあまり見たことなくて、役の振り幅が凄いな〜って感じた。あと、前半パートの怒りが払拭できるような、反撃タイムがあったら最高だったかも笑。
