あかぬ

愛にイナズマのあかぬのネタバレレビュー・内容・結末

愛にイナズマ(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

前半にこれでもかと詰め込まれる、主人公の目の前に現れる不条理な人々、ありえないようで実際にいるにはいる…ああいう人たち。でもさすがに、自殺現場を野次ってる場面で、あんなに心のわるい人たちが一堂に会するなんてことはありえないと思ってしまった。後に描かれる胸糞悪い助監督と同じことを感じてしまったと気づいた時は辛かった。
全体的に悪の描き方がわかりやすく邪悪なのはあえて狙っての過剰表現なのか、そうでないのかはわからない。
後半は主人公とずっと疎遠だった家族についてのお話に完全シフト。家族の絆について時間をかけて丁寧に描かれていた部分がよかった。
主人公が世の中の不条理に敗れるも、諦めずに立ち上がるという大筋のストーリーはとても好きだったが、所々差し込まれる悪の存在に非常に苛立ちを感じる。そしてその苛立ちは最後まで解消されることはなく、取り残されたままになる。そのためか、あまり作品にのめり込めなかった印象。
バーでありえないほど良い雰囲気になるところとか、兄弟全員で罵り合うところとかは笑った!


同じ1500万でもその重みは人それぞれ。
お金って実は実体がないものなのかもね。

「夢のことはちゃんとしないとダメでしょ。」
私もそう思います。
あかぬ

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