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愛にイナズマのunkoのレビュー・感想・評価

愛にイナズマ(2023年製作の映画)
3.9
折村花子(松岡茉優)は念願の映画監督として、家族の話を物語にしようと考えていた。しかし年上助監督やプロデューサーにリアリティがないと突き放される。失意の中、バーで出会った変わった男、舘正夫(窪田正孝)と出会い、少し親密な関係になる。
しかし映画が頓挫し、しかも自身の題材である「消えた女」を奪われた形となった花子は、舘正夫と共に、家族を撮ることを決意し、実家に戻るのであった…。

出てくるキャラクターがとても面白くて、特に初っ端のプロデューサーと助監督面白すぎるでしょ笑
必殺の「若いな」!どの業界にいたとしてもそんな台詞を聞いたら笑わざる得ない。

最初は舘正夫も相当変わり者として登場するので後半どうなるんだろうと観ていると、花子の家族が皆抜群に面白くて、印象が薄れていく笑
特に花子の「金は持っているがお前(兄)は何者でもないだろ、私はwikipediaに載っている」の兄貴の返し。
彗星の衝突から、恐竜の歴史とWikipediaの比較は相当笑える。
しかも花子が彗星が衝突するのはあり得ないとか言ってるのも余計笑える。お前の信念はどこにあるんだ!笑

最期の展開はかなり泣ける。「消えた女」は奪われてしまったが、大切な存在を思い出してよかった。
まだ撮れる最高の物語が残った。

笑えて泣けて、とても面白い映画でした。
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