タイトルとあらすじにビビッ！と来て、これはもしや激ハマりするかも！と思い鑑賞。
いやもう、前半はめちゃくちゃ良かった。
まず、冒頭から描かれるプロデューサーと助監督の厭らしさは一種「社会人あるある」的で、超絶リアルで激熱。
（助監督がウルトラＣな挙動でワンチャンかまそうとしてくるのとか最低過ぎて最高！）
また、主人公の花子と正夫が、どちらも社会から一定程度ずれていて、そのずれがバーという特異空間で突拍子もなくピタッとはまっちゃうくだり、確かに変な展開だけど、現実って実際こんな感じで変よね。
その変さが逆にリアルとも言えるという。
ここら辺で、「やばっ！超絶おもろい。やっぱ俺の勘は間違ってなかった！」って思ったんだけれど、後半で物語が家族の再生の話に回収されちゃうところが、純粋に私の期待と違いました。
（物語としての筋はちゃんと通っていると思うので、これは純粋に私の好みのお話。）
だってさー、u-nextのあらすじ、「家族の力を借りて反撃の狼煙をあげる！！」みたいな締めになってたので、なんかこう、爆裂した愛のエネルギーで例のプロデューサーやら助監督らに代表されるレガシー勢に一泡吹かせる、みたいな想像しちゃうじゃんかー。
結局、家族の個々人が、自分の中で家族と父親を良き塩梅で再構成できましたっていうお話なので、結局内面のお話なんだよな。
私はもっと、花子と正夫の愛が外部にバチボコな影響を与えていくような物語が見たかったです。
ま、繰り返しになるがこれは純粋に私の好みの話で、作品自体は普通にめっちゃ面白いのは間違いないので、気になった方は観たほうが良いと思います。
