クリーム

愛にイナズマのクリームのレビュー・感想・評価

愛にイナズマ(2023年製作の映画)
4.0
これは面白い!でもネタバレ無しが面白いと思います。思ってた内容と違う方向に転がって行く展開が良かった。そして、豪華なキャストで、オモロイ家族。ラストのおさまりも良かったです。

26歳·折村花子は映画監督になるのが夢で、監督デビュー作となる映画「消えた女」の準備をプロデューサーの原、助監督の荒川としますが、上手く噛み合いません。ある日、花子は喧嘩を仲裁しようとした男が逆に殴られるのを目撃し、その後バーでその男·舘正夫と偶然会い意気投合。2人には落合と言う共通の知人がいる事も解りました。
映画の撮影は開始されますが、花子は監督を降板させられるのでした。



ネタバレ ↓



降板理由は、花子に病気が判明した為と言う嘘でした。原は、この世界では普通と言って取り合いません。俳優の仕事がなくなった落合が自殺し花子と正夫は葬式で、再会します。正夫は映画を撮る為に使って欲しいと通帳を花子に渡し、2人は一緒に映画を撮る事に。
花子が父を撮り映画にしようと10年ぶりに実家に戻ると、父は映画の役に立ちたいと長男·誠一と次男·誠二を呼びます。
一家は久しぶりに揃い、美樹の失踪理由を花子が父に問います。家族は言い争いになり、誠一が父の病気の事をバラしてしまいます。
父が母に電話を入れると出たのは、母が一緒に暮らしていた男で、彼女は3年前に亡くなったと聞かされます。
父の友人の海鮮料理店で夕食を取ると、彼は、父が傷害事件を起こした理由を話ます。それは彼の娘を自殺に追いやった男を父が殴って失明させたというものでした。友人は父に感謝していると言い、更に父が末期の胃癌で余命1年を宣告されている事も話します。
1年後。父は他界しており、子供達を抱きしめてやれなかった事を後悔していると言っていたのを誠二が思い出し、一家の思い出の海辺に集まり全員でハグをする事になります。父が一緒だったらと悔んでいると、正夫が兄妹はもう父とハグしているとスマホの動画を見せてくれました。
その後、皆でフェリーに乗り、思い出の海に父の遺灰を撒きました。花子は映画のタイトルを「消えない男」に変更することにし、「私は意地でも諦めませんよ」と言って撮影の続きを始めるのでした。

前半は、MEGUMIさんのうざいプロデューサーに笑い、気持ち悪い正夫に引きながら観ました。実家に家族が勢揃いしてからは、めちゃくちゃ面白い。こんな豪華な家族、面白くない訳がない!
他にも太賀がお父さんと出てたし、三浦貴大等、面白い役者ばかり。池松壮亮と若葉の兄弟の面白い事ったら、なかった。最後は温かいハグ&諦めない花子なのも良かったです。
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