さくぞー

北極百貨店のコンシェルジュさんのさくぞーのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

めっちゃ良い映画!だけどすげー消化不良!短い短い。アニメ第1話で終わっちゃった感。起承転結あるんだけど、転が弱い感じ。色んな問題が同時に起きて同時に解決されるので、それぞれのエピソードには涙するくらい感動するんだけど、ゴジラを倒す・大会で優勝するのような一つの大きな目的を達するカタルシスという意味では弱い。ヌルッと終わってしまった。
カタルシス部分は秋乃が認められるというところになると思うんだけど、そこもヌルッといっててうーん…。ただ、こういう構成なのも主人公があくまでコンシェルジュという主役じゃない存在だからというのも考えられる。

V.I.P.をただアニマルという意味でV.I.A.にしたんじゃなく、絶滅種(絶滅危惧種)にしてあるのが面白い設定。その後の展開で人間が罰を与えられている百貨店じゃん!とはなってびっくりした。別に人間が悪いからいいんだけど、そういうガチの絶滅とかは絡んでこない方がいい雰囲気の作品だった。なんか連続アニメの中盤で明かされるやつみたい。ユーリーさんの展示アナウンスでテーマを仕込んでて上手い
百貨店の真実を知ると一気に世界観が分からなくなり、単なる「そういう設定のファンタジー」と思えなくなる。秋乃の出自とかも分からないし、ラストも最初のやつで締めるという物語あるあるだけど、人間を働かせるため拐われて連れてこられてるんじゃないかと思える。オッドタクシーかなんかですか?
あとはやっぱり接客業ってクソだな(やってらんねえという意味で)と思えた。良い客でいたい。

口がチャックになったりスープ鍋から東堂さんが出てきたり、今時珍しいザ・アニメな動きが楽しく、それが動物たちの愛らしさを引き上げている。最初のワライフクロウ社長夫妻めちゃくちゃ可愛い。
ベテランから気鋭まで豪華キャストでキャラクターの魅力は充分。ツダケンの新たな魅力。

映像:=======S
脚本:=====B
編集:=====B
俳優:=======S
人物:======A
音楽:======A
音響:=====B
【MVP】北極百貨店のコンシェルジュさん
さくぞー

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