めっちゃええ話。
クリスマス映画として最高です。
いわゆるお仕事物というジャンルの映画で百貨店の新人コンシェルジュ秋乃の成長を暖かく描きます。
まず絵柄や美術が素晴らしい。
ずっと観ていられます。
オムニバス的なエピソードが最後に一つに繋がった大団円は最近長時間人が死にまくる映画ばかり見ている僕の心を癒してくれました。
しかもただほんわかしているわけでもなく、人間が必要ではなく欲しいから物を買い始めた欲望の象徴としての百貨店で人間の欲望のために絶滅した絶滅動物に奉仕するという結構ダークな設定が良い。
ラストの北極百貨店の外観や円環構造のラストなども、もしかしたらここは常世ではないのかと感じゾクっときました。
日本的な人に依存した過剰サービスであったり百貨店そのものも絶滅しゆく物として感じられます。
70分とサクッと見られるし感動するしゾクっとできるしと万人におすすめできる素晴らしい作品だと思います。
