【百貨店のきらめき】
お客様は動物たち。
店員は人間。
絶滅危惧種(ＶＩＡ：Very Important Animal)が闊歩する、不思議な北極百貨店。
新人コンシェルジュ秋乃さんがカスタマーファーストで奮闘する姿が描かれます。
どっぷりファンタジー。
そして、お仕事を通した成長物語。
主人公の誠実さが心地よいです。
そして、何よりも、北極百貨店がキラキラして魅力的。
村山早紀の小説「百貨の魔法」の星野百貨店みたいに、皆の心に残るきらめきに満ちた場所なのです。
そんな百貨店も、ある意味絶滅危惧種だなぁ。
大切な人への贈り物や思いやる心がジンワリ伝わるストーリー。
おそらく動物たちへの奉仕という形で、自然との共生の大切さも隠れテーマになっている。
この地球のきらめきを、いつまでも大切に残したいものです。
