タイタニックのtttのネタバレレビュー・内容・結末

　名作と聞き、何年も前から観よう観ようと思っていたが、金曜ロードショーにて鑑賞。
　最も印象的だったのは社会階級の描写である。上流階級から優先的に救命ボートに乗船するシーンがまさにそのものであった。
　また、ジャック・ドーソンとキャルドン・ホックリーを中心に対比されているものがあった。沈没し始めた際に、船内に取り残された子どもを助けるジャック、救命ボートに乗れるか否かの最中にはぐれてしまった見知らぬ子どもを一旦は見捨てるが、乗船する理由として利用するキャル。
　さらに死が目前に迫ることでそれぞれの人間の価値観が露わになっていた。船と共に沈むことを決意した者、子どもをいつものように寝かしつける者、音楽を奏でる者、宗教にすがる者。何が正しいなどと言うものはないが、現時点で私自身大切にしているもの、もしくはこれから大切にするであろうものとしっかりと向き合いたいと思わされた。