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タイタニックのspitfireのレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
4.5
2023年フジテレビ地上波放送分の録画。ロマンス映画の傑作にして、ロマンスに興味ない人も特大スケールの海洋パニックで無理やり満足させて帰す。名作が名作であるが故のパワーを感じる作品です。

やっぱり船周りのディテールが圧巻なんですよね。冒頭の海底探査パートからしてリアリティ重視で息を呑む。機関室のシーンなんか最初からずーっと凄い。沈むタイタニックの描写はもちろん壮絶。水の描写は誤魔化し効かない本物だから本当に怖いんですよ!最後まで演奏をした楽団など、実話を細かく拾っているあたりもこだわりを感じます。ジェームズ・キャメロンはしゃぎすぎ問題だ(いや別に問題ではないですが)。直近で見た「ゴジラ-1.0」が船の描写に気合の入った映画だったので、本作もいいタイミングで観られたんだと思います。

今まで断片的にしか見てこなかったので本筋はよく覚えてなかったんですけど、ロミジュリ的な話だったんですね。そしてディカプリオもケイト・ウィンスレットも顔が良い〜!強度の高い鉄板のロマンスだ。先述の作り込んだハードな展開をくぐり抜けたからこそ、輝くものが現代に残ると思うと、本作ではスペクタクルとロマンスが不可分だったのだなと。特撮ファン目線っぽくなりましたけども、これが私の偽りない所感です。

2023年フジテレビ放送では、吹替はジャック松田洋治verでした。石田彰verも一度見ておきたいな。あと前後編の分割放送なのに濡れ場で前編が終わるの、中々大胆だなぁと…😂
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