寝るのだいじ

タイタニックの寝るのだいじのネタバレレビュー・内容・結末

タイタニック(1997年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

豪華客船の中で、判断ミスが命取りであること、階級格差で命の重さが違うことなど社会の縮図が起きた話。実話。

ローズとジャックは脚色だが、モデルとなった夫婦はいたそう。
上流階級のつまらない話に飽き飽きし、そういう人達と常に視点をずらし世間に目を向けていたローズは聡明で、だからこそ逸脱していて生きづらかったのが良かった。

下流の人達の強いたげられた生きづらさとはまた違う、色んな事を知りすぎたからこその苦しさで、それを全て受け入れるかの様に身分を気にせず近づいてくれたジャックは、本質的に物を見られるがたまたま育ちが下流なだけだった。
目線が同じ人と出会えることは最高の幸せなのだと感じた。

ジャックはどんな時もローズを信じ、励まし、前向きなことしか言わなかった。助かる方法も全てローズ優先だった。
本当の愛情は行動だけかもしれない。

こんなにも大勢の人がレビューをつけてもなお4超え評価なのは納得するし、普及の名作たる所以を知れて良かった。

冒頭と最後に現在の若者調査団が出てくるが、経験が無い人の想像と実際とではどれほど解離しているかを感じた。
少なくとも笑いながら話せる事故や悲劇ではないし、経験に勝るものはないと改めて学んだ。
日本でも震災や津波が多くあるので、それと重なる映像も多々あり苦しかった。

レオナルドディカプリオがビジュアルも演技も良すぎて、検索したら当時23歳?
美しい顔立ちと恵まれた体格で、私がなりたい美青年だった。