このレビューはネタバレを含みます
この世で最も素晴らしいワンナイトラブ。
沈没することは分かっているため、フォーリンラブしてしまう二人に冒頭から目も当てられない。コトが起きると、ゆっくりと確実に船が沈んでいくように、二人の愛もまた同様に深まっていくのがなんとも皮肉だった。沈没後、満天の星空で僅かに照らされた真っ暗な大西洋のド真ん中、氷点下で緩やかに往生際へと向かう様子に再び目が当てられない。もとい、目を当てても涙で正視することができない。
レオナルドデカプリオが色男なのは知れたことだが、ケイトウィンスレットの、演技なのかと疑ってしまうほどの自然な笑顔がバッチグー。
オレは恐らくジャックより長生きするが、こんな恋、いや愛に、一生巡り会うことはないだろう。もし仮に巡り会えるのなら、対価として3日後死ぬとしても、食い気味でイエスと答えたい。
愛のハイエナになってしまう一本。