Ki64

タイタニックのKi64のネタバレレビュー・内容・結末

タイタニック(1997年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

いやアカデミー賞とりすぎやろ(ビシッ


超有名作、初見。
観てなかった理由は、あまり好きではないジャンルなのと、3時間。

しかしこのタイタニックが公開された年代あたりのシットコムを観てると、ティーンの部屋には必ずタイタニックのポスターが飾られてるんですよ。
ハロウィンの話では、ジャックの最期のコスプレをする子供まで。

世界中から支持され、日本でも『レオ様ブーム』を巻き起こすほどの影響力を有した歴史に刻まれる超名作、いやー3時間という長さを感じさせませんでしたね。
意外と沈没のタイミングが早かったとか、導入はこんなモキュメンタリーチックなんだ!という驚きもあり。

結果から言うと、ジャックとローズ二人に深く感情移入できたので、とても楽しめました。ここがマジで不安だったので、安心しましたw

身分の格差が壁となる恋愛という王道なストーリー、そしてラストには沈没するということが確定している状況で、どうみせてくるのかと、その辺も期待しながらだったのですが、見事でしたね。

まずジャックに強く共感を得たのは富豪たちとの会食のシーンです。
見様見真似でその場で瞬時にマナーを会得したり嫌味を回避したりする様子に感心しながら貴族相手にも臆することなくポーカーで人生を表していたセリフがめちゃ刺さりましたね。
『どんなカードを配られても、それが人生。毎日を大切に』

そして思い出すのが当時の『レオ様ブーム』w
自分の周りにもたくさんいましたねー。懐かしい…
沈没時の先導っぷりを観てると、確かにこれはイケメンすぎると納得。
ローズに一切の不安感を持たせない配慮というか、絶対に生き延びるという生への執着と激励、自分を犠牲にしてまでも冬の海水からローズを守った最期…イケメンってよりジェントルマンかな。

ローズは最初こそ悲劇のヒロインっぽくて微妙だったけど、芯の強さと逞しさが徐々にあらわになってくる辺りから好きになっていきました。

二人の恋物語に注目しちゃいがちだけど、後半のパニックっぷりもなかなかのもの。こう言っちゃうと不謹慎だけど、まさに『人がゴミのよう』で、極限状態での人間の本性も垣間見えたりして、戦争ものでも観てるかのようでした。
史実に基づいてこの辺もしっかり描写してる辺り、飽き回避にもなり見応えがありますね。


音楽隊の『まだ演奏してたんかい!』がプロ意識からくるものなのかギャグなのか…w当時の劇場ではどのような反応だったのか見てみたいw

それと、検索で出てきた『タイタニック 2012』が、クソ映画ハンターの血が騒ぐ…w
観てみたいんだけどどこも配信してなさそうで難しそう。
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