鍋レモン

タイタニックの鍋レモンのレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
4.8
⚪概要とあらすじ
北大西洋上で氷山に衝突し、20世紀最大の海難事故となった豪華客船タイタニック号の悲劇を、ラヴ・ストーリーの要素を交じえて描いたスペクタクル超大作。ほぼ原寸大に再現されたタイタニック号をはじめ、総製作費2億ドルという巨費を投じたゴージャスな雰囲気が見どころ。監督・脚本は「ターミネーター2」「トゥルーライズ」のジェームズ・キャメロン。

1912年、イギリスのサウザンプトン港から豪華客船タイタニックが処女航海に出発した。新天地アメリカに夢を抱く画家志望の青年ジャックは上流階級の娘ローズと運命的な出会いを果たし、二人は互いに惹かれ合う。そこにはローズの婚約者である資産家キャルや、保守的なローズの母親などの障害が横たわるが、若い二人はそれを超えて強い絆で結ばれていく。しかし、航海半ばの4月14日、タイタニック号は氷山と接触。船は刻一刻とその巨体を冷たい海の中へと沈め始めていた……。

⚪キャッチコピーとセリフ
“運命の恋。誰もそれを裂くことはできない。”


「本物のパーティーに行かないか」

⚪感想
<前編>
『タイタニック』観たことあるようで観たことなかった。
宣伝とか撮影秘話を観すぎてこのシーン知ってるは沢山あった。
船が逆だったから冒頭のシーンを反転させて撮ったみたいな。

この時代のレオナルド・ディカプリオをこの作品で記録、保存できていることが只々素晴らしいと思った。
かっこいいを超えてもはや美しい。透明感も凄い。
役どころの個性、性格も只々良い。

個人的にびっくりだったのが『山猫は眠らない』でお馴染みのビリーゼイン。まさかのヒロインのローズの婚約者。
金はあるがお金にものを言わせているので結果的にローズに全然愛されない。絵画の趣味も否定するし、手もあげるのでお手上げ。人間らしくはあるのでちょっとたまに同情するし、彼の最後を知ると切なくなる。

ケイト・ウィンスレットも美しい。
絵を書いてもらうシーンは体を張っている。このシーンが2人の初共演のシーンだと思うと本当に凄い。絵はキャメロン監督が描いたものだそうで左利きなのでこちらも反転させているとか。
ハリのある肌と豊かな表情、くるくるっとした髪の毛全部かわいい。
衣装や髪留めも美しい。

『ミザリー』で有名なキャシー・ベイツも。
嫌な奴かと思いきや息子のスーツとかテーブルマナーをジャックに伝授してくれるシーン癒された。
実際の人物出そうで、タイタニック沈没の際に救命ボート上で救助のため引き返すのを主張した乗客は彼女だけだったというお話も本当らしく。

<後編>
氷山に衝突してから。
沈むまでの数時間彼らにとっては長く感じたのか短く感じたのか。観ている私は一瞬に感じた。

人間ここまで追い詰められたら、誰よりも先に船に乗ろうと生き延びようとしてしまうと思うけど、それぞれの登場人物に物語があり選択が様々なのが悲しかった。

1997年とは思えない映像の美しさ。生まれる1年前とか信じられない。
今年と言ってもなんも違和感を抱かないくらいリアルで綺麗。遠くからの船のシーンはCGらしい。

実際の事故をモチーフにしたラブストーリー。
全部フィクションにしないからこその現実味とそこにいた人にしか分からない壮絶さが相まった素晴らしい作品。

想像してたよりメンタルズタボロになった。

不朽の名作。



⚪以下ネタバレ



いちばん有名な船の頭でのシーン。最初のジャックと相棒的な青年の「世界は俺たちのものだ!」みたいな展開があったから、より感動した。

本物のパーティーのシーン。みんなが笑顔で本当に楽しそうなのがたまらない。ダンスにタップ。
豪快にお酒飲むローズ最高。

氷山が衝突してからずっと悲しい。

呆然とし操舵室で死ぬ船長や2人でベットの上で抱きしめあって死ぬと決めた老夫婦、死ぬ時は清掃でと救命胴衣を断る老人、部屋で子供に物語を語り寝かしつける女性と。

ジャックとローズの身分差と最後までお互いを思いやる気持ちがたまらなく好き。

⚪以下ストーリー(Wikipediaから引用)
プロローグ1912年に当時最大級の豪華客船タイタニック号が沈没してから84年後の1996年の洋上から物語は始まる。トレジャー・ハンターのブロック・ロベットらは、タイタニックと共に沈んだとされる最高峰のブルー・ダイヤモンド・『碧洋のハート(イタリア語版)』の在り処を探るべく、小型潜水艇を用い深海のタイタニックの調査を行っていた。そして、上流階級女性が搭乗していたと思われる1等客室の部屋から1つの金庫を発見する。歓喜に包まれる調査団は金庫をこじ開けたものの、中にあったのは彼らが探していた宝石ではなく、古ぼけた紙切れだった。しかし、その紙切れを綺麗に洗い直すと『裸体の女性』が浮かび上がり、その女性は胸に『碧洋のハート』らしきダイヤを身に着けていたのだった。この1枚の絵画の発見をブロックはテレビで堂々と報じ、その放送を見たある老女は驚きを隠せずにはいられなかった。そしてブロックに一本の電話が入った。その声の主はなんと沈没事故から奇跡的に生還し、今では100歳を超えるその絵のモデルだった。ブロックと連絡を取り合った老女は、孫娘ともども調査団の船に訪れ、静かにあの豪華客船の中で起こった知られざる話を語り始める。タイタニックの出港1912年4月10日、イギリスのサウサンプトン港から当時史上最大の豪華客船タイタニックはニューヨークへと向けた処女航海へと出発した。イギリスの名家ブケイター家の一人娘・ローズ・デウィット・ブケイターは、その婚約者キャルことキャルドン・ホックリーと、未亡人となった母と共に、アメリカ行きのタイタニックへと乗船するが、半ば強制された婚約に気分は晴れないでいた。家名こそ残るものの、実際のブケイター家は破産寸前であり、優雅な暮らしを無くしたくない母親がホックリー家の財産を目当てに結婚を強制したのである。その一方で、画家を目指す貧しい青年のジャック・ドーソンは、新天地ニューヨークでの成功を夢見て、出港直前に勝利した賭けポーカーで『3等船室の乗船チケット』を手に入れ、友人のイタリア人青年ファブリッツィオと共に、タイタニックに乗船する。午後0時00分、数多くの見物人や見送りの人々の歓声に包まれて、『夢の船』タイタニックはサウサンプトンを後にした。デッキでタバコを吸っていたジャックは、別のデッキに佇むローズの美しさに目を奪われる。ある夜遂に耐えきれなくなったローズは、夜の海に身投げしようと船尾に居たところをジャックに助けられる。芸術嗜好のローズはジャックが画家志望であることを知り意気投合する。お礼にとローズが招待した夕食の席で、キャルや母親は庶民のジャックに偏見を抱くが、ジャックは物ともせず、「人生は贈り物だ」と自分の人生観を語る。夕食後、ジャックはローズを三等客たちの賑やかなパーティーに連れて行き、2人は楽しいひと時を過ごした。ジャックとローズは身分や境遇をも越えて、互いに惹かれ合うようになり、貨物区画に積みこまれた自動車の中で一夜を共にする。タイタニックの沈没しかし、航海半ばの4月14日午後11時40分、波一つない水平線の向こうに、見張り員はぼんやりとたたずむ白い影を発見する。それはタイタニックの針路に横たわる巨大な氷山の姿だった。「針路正面に氷山!!」。見張員から直進すると氷山に衝突すると報告を受け、当直士官(船長に代わって船を指揮する士官)のマードック次席一等航海士は「取舵一杯[注 3]、後進全速」の号令をかけ、正面からの激突を避けたものの、タイタニックは船腹を氷山に擦るように衝突してしまう。破損個所から浸水が進んでいき、徐々に船体が傾き始めたことから、タイタニックは間もなく沈没すること、殆どの人間は助からないことを乗客たちも悟っていく。逃げ惑う者、なおも普段通りに過ごそうとする者、家族を助けようとする者、懸命に乗客を避難させようとする船員たち、絶望する客たちを集め、赦しと祝福を与え励ます神父、乗客を落ち着かせようと演奏を続ける楽師たち……。様々な人々が入り乱れ、船全体が終焉へ向けて動き出す。そんな中、キャルドン・ホックリーの執事・スパイサー・ラブジョイによって『碧洋のハート』をポケットに入れられたジャックは、窃盗の疑いをかけられて船長によって船室に手錠で繋がれてしまい、浸水が迫る中で脱出することができず絶体絶命に陥る。脱出ボートには女子供の救助が優先されるが、ローズは取り残されたジャックを探そうと船に残り、ジャックを間一髪で助ける。パニックの中での脱出劇タイタニックの沈没が確定的となり、乗客たちは大パニックに陥る。救命ボートは乗客全員を救うには到底足らず、しかも一等船室の乗客を優先して乗せて離れてゆく。大多数の乗客・乗員を残したまま、船は船首へ大きく傾いた状態で沈み始め、船体が前後に折れてしまう。船尾の端に逃げ延びていたジャックたちは手すりに決死の覚悟で捕まり、重量に耐え切れず沈んでいくタイタニックと共に海中へ落ちていく。何とか無事に生き延びた2人だったが、周囲は深い闇に包まれ救命ボートの姿は見えなかった。ローズを壊れたドア枠の上に乗せ、自分はそれに掴まり極寒の海中に浸かっていたジャックは、水温-2℃の海水に体力を奪われて力尽きてしまう。ジャックとの約束を守り生き残るべく、生きる気力を振り絞ってローズは椅子に掴まったまま凍死した航海士の警笛を借りて鳴らし、自分の居場所を知らせ、無事救命ボートに救われて一命をとりとめる。助けられたローズは、生き延びてローズを探していた婚約者のキャルドンから逃げて、「ローズ・ドーソン」とジャックの姓を名乗り、ジャックの名前と共に生きてきたことを明かす。エピローグ全てを語り終えた老女ローズは、こっそりと隠し持っていた想い出の『碧洋のハート』を海に投げ入れてしまう。そして、心の中でジャックとの再会を思い描きながら、静かに床に就くのであった。

⚪鑑賞
土曜プレミアムで鑑賞。

⚪パンフレット所持
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