Tai

タイタニックのTaiのレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
4.5
映画としての様々な魅力をこれでもかと詰め込んだ、まさに「夢の船旅」を体感しました!

午前十時の映画祭にて。

今年度もはじまりました午前十時の映画祭。
トップバッターは「タイタニック」!
ジャックがローズをデッサンした日の4月14日に鑑賞です!
明日にすればタイタニック沈没の日だったのに!残念!(笑

ラブストーリーとしての魅力は勿論ですが、私的に今作で惹かれるのは映像技術。
CGとはあり得ないものを表現する為のものかと考えていました。
しかし「タイタニック」では実在したもの、そして実際に起こった出来事の再現にその技術が費やされました。
出港時に手を振る多数のエキストラがコピーして貼り付けた映像であると公開当時の特番で見たときは驚いたものです。
もちろんCGだけでなく、実際に作られた豪華客船内装は本当に煌びやかで、うっとりするほどでした。
富豪層と貧民層の楽しみの違いも非常に面白く、三等客室の宴のシーンが大好きです!
そして楽しい楽しい時間は過ぎ、氷山接触から沈没までは本当に別の作品になってしまったかのようなスリルの連続。
何度も観ているのにやっぱりハラハラしてしまいました。
あと劇場で観ると暗闇の絶望感が増し増しになりますね!

さらに語らずにはいられないのがジャックの魅力。
金なし家なしの根無し草でありながら、その自由さに惹かれてしまう彼はレオナルド・デカプリオだからこそのキャラクターとなったのでしょう。
ローズを描くときの真剣な眼差しは、それまでとのギャップもあり惚れ惚れしました。
最後まで愛する人の為に…格好良いなぁ。

しかし、20年も前の作品になるとは、月日が経つのは早いものですね。
この作品を初めて観たのは中学生の頃。
まだ映画といえばTVやレンタルショップで観ていたものでした。
レンタル開始時に話題作ということで観たくても全て借り出される異常な競争率の高さだったことを覚えています。
父が職場で購入したという方から借りてきてくれて、やっと観ることができたのがVHSの字幕版。
DVDでもBlu-rayでも字幕と吹き替えを選ぶことができますが、VHSは完全に分かれていて、まだ吹き替えばかり観ていた私にとっては未知との遭遇。
今では完全に字幕派ですが、これが初の字幕作品との出会いでした。
しかも3時間超えということでテープ2本組。
内容も相まって、もう色々と「これが大人の作品!」と圧倒され鑑賞したものです。

時間を経ても色あせない素晴らしさのある、間違いなく名作。
こうした作品とともに当時の思い出が蘇るというのもいいものですね。

そういえばジャックがタイタニックのチケットを賭けてポーカーしていた相手の名前が「オラフ」と「スヴェン」
現在ではディズニーで有名な名前になってしまっただけに何だか妙な感じがしました(笑
Tai

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