kuro

タイタニックのkuroのレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
4.7
映画が好きとかいいながら観てなかったんだよなぁ。後悔。

あぁこれは、不朽の名作と呼ぶにふさわしいですね。
私が生まれたくらいの時には、劇場でこれが見れたかと思うと本当に羨ましい。そんなん絶対やるよね。「タイタニック(あのポーズ)」って。


若き日のワカプリオの顔が綺麗すぎてたまらん。近年の成金役の多いイマプリオももちろん好きだけど、原点ここよね。あと、ギルバートグレイプ。憧れるわ。

ストーリーは、観てない人でも知っている通り、「タイタニックという船が沈んで乗客が死ぬ」というそれだけ。観る前からオチがわかっている上に、生存者によるストーリーテリングというこれまた、あるあるな手法。なのに3時間が一瞬だった。

分不相応の恋。デカプリオのイケてるシーン。社会的格差。虚栄。パニックシーンと、心理描写。おばぁちゃんの人生のテーマの回収。
テーマとしては全部載せのクセにちゃんと全部楽しめる分量なのが凄すぎる。
もちろんデカプリオに感情移入してもよし。最後まで演奏を続けた音楽隊に心打たれるもよし。設計者の後悔に共感するもよし。人生経験を経たうえで、見るたびにグッとくるポイントが増えていく。また観たいと思える。

最近の100日後に死ぬワニとか、コロナウイルスとかで、「人はたやすく死ぬし、それが明日かもわからない」という当たり前すぎる事実を突きつけられた今、これを観て泣かずにいられない。
次観るときに私はどんな感情で、誰と、どんな時に観ているんだろうか。


2020/3/31
ラストシーンの、ダイヤを返してから、ベッドシーン、写真で人生を振り返って、シンデレラ階段のところで一気に泣いてしまった。
kuro

kuro