LEO

アラベスクのLEOのレビュー・感想・評価

アラベスク(1966年製作の映画)
3.0
象形文字解読の専門家である大学教授が、中東のとある国の首相とその政敵側の海運王の間の騒乱に巻き込まれ、最終的にそのとある国を救う話。

どんでん返しに次ぐどんでん返しで、誰が味方で誰が敵なのか最後まで分からなかったんで、1966年という年代を考えたら十分面白かった。

うん…面白かった…
面白かった……けど…!

ん〜1966年ですかぁ。
007だと『サンダーボール作戦』と『2度死ぬ』の間の年。
正直言ってなんか当時絶頂人気のスパイものを意識しすぎ!
で、意識しすぎで捻り過ぎで伏線の回収がほっぽりっ放しって部分が多過ぎ!

誰が味方で誰が敵なのか最後まで分からなかったけど、そいつらの正体も最終的にぼやぁ〜っとしか分からないし、「結局こういうこと!?…かな?」って感じで終わってるんだよねぇ〜。
事件も、分かったような分からぬような。
「そこまで分かってるんなら、首相!あんたの力でもっと警備を厳重にすりゃあいいじゃん!」って感じのどうでもいい話。

まぁもう60年近く前の作品だから、こんだけ伏線に次ぐ伏線を盛り込んだのはすごく新しかったんじゃないかな?

グレゴリー・ペックとソフィア・ローレンという大俳優を使って、当時としては多分新しい「コメディタッチのロマンティック・ミステリー」ってジャンルに踏み込んだと考えれば、十分見る価値はあるんじゃないでしょうか?
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