絶やさないお笑いへの魂。実家へ訪問した場面での父母との距離感が最も印象的だった。肥満さんへ投げかけられるどの言葉もきっと冗談のひとつではありながら、思ってもいないことでは決してない。呪いのように恐ろしく蝋燭のように暖かい。
ひとりのお笑い芸人に密着したドキュメンタリーとして素朴に見応えがあった。「俺がお前を王にしてやる」。ラップかっこいい。
周辺芸人の語りを通じて肥満さんの輪郭の一片が見えてくると思いきや、全くそんなことはなくて興味深かった。簡単には人物像を垣間見せない撮り方はさすがお洒落。
まーちゃんごめんね、まーごめ、まーちゃんまーちゃん、ごめんねごめんね、Mごめ。