【正直】
SSFF&ASIAにて。
〜ローニットは息子のナダヴィがゲイであることをカミングアウトしてから1年が経ったことを祝うため、仰々しいサプライズ・パーティーを開く。しかし、ナダヴィは母と同じ様に祝うことができずにいる(filmarksあらすじより)
息子のナダヴィがゲイであることをママに告白してからちょうど一年の今日を「ハッピーバースゲイ」ってお祝いするっていう発想は面白いと思った。
一生懸命息子の全てを受け入れようとするあまり空回りしてしまうママ。
そこに、ナダヴィの真実をまだ知らないお祖母ちゃんが訪ねてきたことから事態は予想外の方向に舵を切っていく…。
正直に生きること。
ありのままを受け入れること。
頭の理解と心の理解。
周囲の視線と自身の体裁…
言葉で「受け入れる」というのは簡単なこと。
だけど本当に受け入れるということはどういうことなんだろう…
その事実を「他には言えない…」と蓋をして隠し続ける事は、何処かで後ろめたさも感じているんじゃないだろうか…
お祖母ちゃんが来てから一変するパーティ会場の空気…
ここで色々な感情が露顕し、そしてママも「受け入れること」の意味を理解する。
一番隠したかったはずのお祖母ちゃんが一番寛容だったなんて言うオマケも、案外そんなもんだよね…って思えた。
まず何よりこの作品がイスラエルで作られたってことに驚いた。
勝手なイメージかもしれないけど、宗教的な事とかもあってもう少しLGBTQ+というものに対する理解は遅れていると思ってから。
でも、日本の状況ともちょっと違うようにも感じた。
性的マイノリティー云々以前に、人と向き合うことをあまりしない日本人には、なかなか理解しにくい感覚なのかもしれないな…