スワヒリ亭こゆう

ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)のスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

3.7
ゴダールという人間を垣間見る事が出来るかもと思って観ましたが、余計に分からないですね😅
でも、理解出来ない人物こそがゴダールという人間なんだろうと思います。決して他人に理解を求めないのは彼の撮った映画を観れば納得出来ます。

本作は彼と一緒に仕事をした人達のインタビューと彼の功績とで作られたドキュメンタリー映画です。

どうしてゴダールに僕が惹かれるのか?
彼が革命家であると同時に他の映画監督にも多大なる影響を与えていったからでしょう。
タランティーノがゴダールのパクリだとヴィンセント・ギャロは言っていました。影響を受けているのは間違いないんです。だけど、ゴダールっていう人は兎に角、映画を芸術に引き上げたくて映画を撮った。言わば活動家でもあるんですね。
で、映像のテクニックを編み出して、「みんなもコレ使えるぞ!やってみな!」っていう人なんじゃないかなと思うんです。
「俺は俺で新しいやり方あるから、俺のテクニック真似していいよ」っていう人なのでゴダールのパクリという批判は少し違うのかなって思いますね。

本作の中で【五月革命】の時の話が少し出てきたのは興味深かったし映像で観れたのも凄いと思いましたね。
ヌーベルバーグがカンヌ映画祭を中止に追いやった出来事が語られてます。
もっと詳しくピンポイントでドキュメンタリー映画を作って欲しいとも思いました。

ゴダールという映画監督の歴史は紆余曲折です。
その歴史を垣間見えただけでも良かったです。
ゴダールの映画が観たくなりますね😊