Gierck

ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)のGierckのレビュー・感想・評価

3.0
シリル・ルティ監督・脚本・編集。
各時代のゴダールを関係者のインタビューや当時の映像を通して描くのであるが、さすがに105分ではどうすることもできなかったようで、表面をなぞったような浅い内容に終わっている。
とはいえ、これまで見ることのできなかった当時のゴダールの演出時の映像もあり、よく分かっていない役者のインタビューよりも、撮影時のゴダールをもっと見たかったという思いにもなるのは自分だけだろうか。
周囲との距離を保とうとする孤独なゴダールを描いた映画が、ゴダールを理解できていないという矛盾は何ともやるせないが、初期のゴダールが自らの前作を否定するように次作を製作したように、本作を否定した映画がいつか現れれば良いのかもしれない。
Gierck

Gierck