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ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)のOMCのレビュー・感想・評価

3.6
ジャン=リュック・ゴダールの素顔に迫るドキュメンタリー。
映画が芸術とみなされていないことを憂いて、彼はそうでないということを一生涯かけて作品で示し続けた。映画人であるけども、詩人でもあり、哲学者でもあり、偉大な思想家であると言える。
1960年「勝手にしやがれ」発表と同時にヌーヴェル・ヴァーグの旗手、時代の寵児となり、その後、五月革命を期に政治色を強めるも、1980年「勝手に逃げろ/人生」で再び商業映画に復帰。興行的にも成功を収め、その後多数の作品を発表し、国際的な名声を獲得する。
彼の作品を数本しか見ていない私にとっては、パンフを含めて、ある意味ゴダールの教科書的な映画でした。また、関わりのあった人たちの発言から炙り出される彼の素顔は非常に興味深い。
彼の作品は、物語というよりも詩として捉えるべきなのでしょう。そんな思いを持って鑑賞すれば新たな楽しみ方ができるかもしれない。
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