花火

ペナルティループの花火のネタバレレビュー・内容・結末

ペナルティループ(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ループものといえばループしていることを分かりやすく伝えるための"チェックポイント"の設定だが、本作はそのチェックポイントが次第にズレていくのが面白く、かつループを重ねるうちに殺す側と殺される側に奇妙な関係が生じた結果コメディ的な空気が流れ出すのも楽しい(『ハッピー・デス・デイ』の反転?)。凝った設定のようで意外と余白を感じるのは、物語上語っていないことが結構あるというだけでなく、遺体を沈めようとして自分も落ちてしまったあとの無人の川とボートや最後のループの夜に刺し殺したシーンなどでポンと挟まれるロングショットが効果を上げていることもある。そして主に殺害実行場面でしばしば使われるジリジリと迫るドリーイン撮影がどれも忘れがたく、この辺りは渡邉寿岳さん本当に上手いなと。
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