稲浦悠馬いなうらゆうま

ペナルティループの稲浦悠馬いなうらゆうまのネタバレレビュー・内容・結末

ペナルティループ(2024年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

映画「ペナルティループ」は若葉竜也と伊勢谷友介の掛け合いが良かった

# 主役

「愛にイナズマ」
「市子」

に続いて出演の若葉竜也。めちゃくちゃよく映画に出てる。

あの困ったような戸惑ったような顔は健在だ。

# 物語

変な施設に住んでいる主人公。

冒頭、ほとんど無言のまま劇が進むので何が何なのかよく分からない。真実は少しずつ明らかになる。

何がどこでタイムリープしているのか?

# 同意

タイムリープのたびに「同意する?」「同意しない?」って聞かれてその選択肢で結末が変わる物語かと思いきや違った。

# 異質なタイムリープ

普通タイムリープと言えば、主人公は最初戸惑いながらも、その世界から脱出するために工夫を凝らす。

しかし本作の主人公は違う。なぜか世界から脱出しようとはせず毎日なぜか同じ生活を繰り返し、同じ男を殺し続けるのだ。なぜだ。

# 後半

後半は急に「世にも奇妙な物語」風な展開になる。

主人公と殺人犯は毎日顔を付き合わせているので、途中からまるで友達みたいになりながら、それでも強制的な力によって主人公は男を殺し続けなければいけない。

この二人の雰囲気、掛け合い、質感はとても良かった。

あまり悪人に見えない殺人犯と、彼を殺し続ける善良な主人公。