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ペナルティループのeriのレビュー・感想・評価

ペナルティループ(2024年製作の映画)
3.8
スクリーンで若葉竜也と伊勢谷友介の愛おしいコントが見られるとは(笑)
SF要素もあるし終わり方はきっと賛否があるけど、溝口(伊勢谷さん)が木を描き続けてるところは良いシーンだなぁって見惚れた。
上映後の舞台挨拶で伊勢谷さんが「役者の自分は一回死んだ」と仰っていたことがすごく重みがあって。でも心が一回死ぬことって思うと案外誰にでもあり得ることで、岩森と溝口に起こる出来事も、架空だけのものではないと思えたり。
あと、ラストシーンで血まみれの岩森が笑顔で「大丈夫です」と言っているのはまるで頬をつねって夢じゃないって言うアレみたいだった。ほかにも監督が「仇打ち」と言っていたように、SF的なテクノロジーの中に古典的な表現が絶妙に混ざりあっていたからこそ、生きること(生きたこと)の本質がちゃんと浮かんできた気がする。
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