MasaichiYaguchi

リバウンドのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

リバウンド(2023年製作の映画)
3.9
2012年に韓国を熱狂させた実話を基に、廃部寸前の高校バスケットボール部の新任コーチが僅か6人の選手と共に全国大会を目指す姿を描く本作を観ていると、改めてバスケットボールのチームプレイの素晴らしさや熱さが蘇ってくる。
元バスケットボール選手の公益勤務要員カン・ヤンヒョンは、釜山中央高校バスケットボール部のコーチに就任する。
しかし全国大会初戦の対戦相手は高校バスケットボール最強の龍山高校で、チームワークが乱れた中央高は惨敗してしまう。
学校はバスケットボール部の廃部を議論するが、ヤンヒョンは再び選手たちを集め、たった6人の部員たちと共に全国大会を目指し始める。
映画「記憶の夜」のチャン・ハンジュンが監督を務めた本作では、ヤンヒョンコーチ役を、映画「シークレット・ジョブ」のアン・ジェホンが10キロ増量してコーチ役を熱演し、バスケットボール部の部員には、「魅惑の人」「愛の不時着」「浪漫ドクター キム・サブ3」などの話題作に出演しているイ・シニョンを筆頭に、2AMで俳優としても活躍の幅を広げているチョン・ジヌン、「偶然見つけたハル」「女神降臨」「オー!マイベイビー 私のトキメキ授かりロマンス」のチョン・ゴンジュ、ドラマ「恋慕」のキム・テクといった新鋭俳優たちが、実際にバスケットボールのトレーニングをして撮影に挑んでいる。
このキャストたちのトレーニングが熱くダイナミックな試合シーンに結実し、韓国全土が熱狂した“リアル下剋上ストーリー”にリアリティーを与えている。