山梨・甲府の売れないチアリーディンググループ『エリュマントス』の物語。
華々しさはなく、エリュマントスのメンバーからは「脱退」「解散の」言葉が出てきて、閉塞感・悲壮感がある。
エリュマントスのマネージャーはろくでもない感じのダメ男。
マネージャーやメンバー間のしょうもない口喧嘩のラリーが、心地よかった。
これぞ大野監督の真骨頂。
セリフと間がうまい。
「ぼったくりガス屋」とスナックで接待みたいなディティールが、地方、田舎のリアリティを出している。
ラストシーンは疾走感のあるバンド音楽がかかる。
最後の字幕は希望がある感じがして好き。