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⾼野⾖腐店の春のKOZOのレビュー・感想・評価

⾼野⾖腐店の春(2023年製作の映画)
4.1
予告編を観てベタやろうな…と思いつつ、麻生久美子と広島といえば、の名作『夕凪の街 桜の国』を思い出して鑑賞。

尾道にある老舗の「高野豆腐店」を営む父娘。
自慢の豆腐を作り続け、商店街の友人たちとの楽しい日々。そんな二人に出会いが…。

前半の商店街の仲間たちとのわちゃわちゃや後半出てくる財産目当ての親戚に「吉本新喜劇か!」と言いたくなったけど、役者たちの演技と後半になり判明する主要な出演者たちに影を落とす戦争や原爆にしんみり。
でもあまりシリアスになり過ぎず人を思う気持ちにじんわり。そしてあるシーンにほろり。

藤竜也は期待通りの頑固親父っぷりに拍手。しかし広島人にあんなに巨人ファンいるか!?
その老いらくの恋のお相手、中村久美ってたぶん出演作何本か観てるはすだけどあまり覚えておらず…藤竜也に言う愛のこもった「馬鹿じゃねぇ」と言うセリフ。品があって魅力的だった。
麻生久美子は芯の強さを感じつつ、辛い過去を感じさせない役柄がカッコよかった。彼女が選んだ恋のお相手は…

尾道に最後に行ったのはもう20年以上前。坂の街、島への渡し船、瀬戸内の美しい景色。久しぶりに行ってみたいな。
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