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⾼野⾖腐店の春のmakoのレビュー・感想・評価

⾼野⾖腐店の春(2023年製作の映画)
3.6
《豆腐は、人生の処方箋。》
◎72点

監督・脚本: 三原光尋。

広島・尾道を舞台にした、豆腐屋の父と娘の物語。

平成が終わりを告げる頃の物語。
職人気質で愚直な父・高野辰雄(藤竜也)と、明るく気立てのいい娘・春(麻生久美子)。
“大豆”と“水”と“にがり”だけでコツコツ作られる豆腐づくり。
毎日、陽が昇る前に工場に入り、こだわりの大豆で豆腐を作っていく父と娘。商店街の仲間たちとの和やかな時間。そんな日常を生きる親娘にそれぞれの新しい出会いが訪れる―。

物語自体はよくある感じで目新しさはない。展開も大体読めるし。
ただ、舞台の尾道の風景がよく、豆腐店も風情があっていい。
何より、豆腐がとても美味しそうだし、出来たての豆乳も美味しそうだった。食べたいし、飲みたい♪

尾道駅近くにある林芙美子像や千光寺など尾道の観光スポットも観られる。
ご当地ムービーでもある。

広島あるあるみたいなものもあった。
例えば野球。
春のお相手を探すため、紹介された男性を辰雄が面接する際に、男性に「好きな野球チームは?」と聞く、「巨人」と答えるとアウト‼️
カープファンは、巨人は嫌いらしい。身近の知り合いも巨人は嫌いと聞いた事があったからニヤリとしてしまった😁 劇中、オリックスはセーフだった笑

商店街の人たちとのやり取りはイマイチに感じた。オーバーアクション気味。コミカルさを出そうとしてるんだろうけど、別段笑えない。

それ以外は良かった。
頑固な父と娘、似た者同士でいろいろあったけど終盤は涙が出そうになった。

タイトルの「春」は、名前だけじゃなかった。
ちなみに、高野豆腐店は、こうや豆腐店じゃなく、「たかの」という名前の豆腐店です。

藤竜也さんは豆腐屋の店主にピッタリ✨
娘役の麻生久美子さん、綺麗だけど、豆腐を作る時のエプロンと長靴姿も似合ってた。

尾道が舞台だったから、観客はいつもより多めだったと思う。
1階席は数えていませんが、2階席は20人近くいました。


劇場鑑賞数 #106
2023鑑賞数 #117
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